鹿児島で暮らす息子が鹿児島マラソンを走ってました。
すっかり忘れていたのですが、ふと思い出してネットで検索してみるとやはり出場していてすでに30kmを過ぎていました。(応援ナビというアプリで誰がどの辺を走っているかがわかります)しかもそのタイムがなかなかの好タイム。12月の青島太平洋マラソンに出場した際は初マラソンながら5時間を切るタイムで完走し、なかなかやるじゃないかと思ったのですが、わずか3ヶ月ですごい進歩。これはサブ4いけるんじゃと期待できるタイムです。
サブ4とはフルマラソンで4時間を切って完走するという市民ランナーにとっては憧れの記録です。ゴルフに例えると100切りのようなものでしょうか。実際はプレー人口の比較からするとサブ4はゴルフでは83くらいに該当すると何かの雑誌で見かけましたので、そう考えるとゴルフが下手な自分はサブ4のすごさがよくわかります。
そのまま、携帯の画面を見ながら約1時間応援を続けたところ、8時30分スタートから4時間経過の12時30分をわずか2秒下回る12時29分58秒に滑り込みゴール!40kmすぎのラスト2kmくらいは携帯画面に檄を飛ばしました(笑)
というか実は息子の頑張りが目に浮かんで涙が出ました。フルマラソンを35km以降も同じペースで走り切ることの難しさや3ヶ月で自己記録を40分以上縮めることの大変さがよくわかるだけに、携帯画面を見ながら感動してしまいました。
地方の国立大学に入学したものの希望していない学科に入ってしまい、その後、二留。会話に覇気もないし何がやりたいのかが伝わってこない息子に情けない思いがあったのですが、3年ほど前、宮崎に行った際に私の知り合いの魅力的な大人と接したことで刺激も受けたことだろうし、昨年、青島太平洋マラソンに出てみろと誘ったところ、出てみるというので、愛読している金哲彦さんのマラソン本を2冊渡して、これを参考に準備するように言っておいたら、なんと初マラソンは4時間40分で完走。この時点でちょっと見直しました。
さらに今回、サブ4を達成したということは3ヶ月間相当な準備をしてこの日を迎え、さらにレース中も体と心の限界を超えてのゴールだったはずです。22歳という年齢で大学2年生の息子、頼りないし心配もしていましたが、今回のマラソンの結果を見て、親としてとても誇らしくて安心しました。
自分の目標を持ち、そのために努力をし、そして結果を残して達成感を味わう。このサイクルを経験できたということは今後の人生でも必ず生きてくるはずです。どんな人生を歩もうとも自らの力で切り開くことができる人間に成長したと思うので、もう一切心配しなくていいんだと思ってます。
マラソン走ったくらいで、と言われるかもしれませんが、スポーツにはそれくらいの価値があると思ってます。
さて、何もしていない父親でしたが、これからは心配もせずに彼の行く末を見守ろうと思います。
「一路邁進」目標に向かって進んで欲しいものです。