九州北部豪雨
また新たな災害が起きてしまいました。災害が起こるたびに想定外のことが起きて反省や学びの機会となります。そして自分にできることを考えるのです。自分が動くことで何かの役に立つことはないかと考えますが、あっても非常に微力過ぎるということと、自分の行動が本当に被災地のためになることなのかを自問自答します。そしていつも出る結論は、ささやかな義援金を送ることでどなたかが本当に必要な何かに利用して欲しいと願うのです。
我が地元の有明海に尋常でない漂着物が流れ着いているのを知っていました。漂着物はいづれ海の藻屑となるか、ゴミとして撤去処分されるのでしょうか。自分に何ができるかを考えながら、この漂着物の中には被災者の大事なものも含まれているのではと考え、持ち主の特定に至る可能性のあるものを拾い上げてみようと思いました。
基本的には水に浮く軽いものしか流れてこないはずですが、自然に立っていただろう樹々も根こそぎ流されています。家の柱や梁だったと思われる大量の木材に混じって、車の後部座席シート、タイヤ、冷蔵庫などもありました。
正直いうと、見てはいけないものを見つけてしまうかもという不安もありましたし、端から見たら漂着物を物色しているのですから火事場泥棒と思われても仕方のないことです。
テトラポットの上を2kmほど歩くのは苦行のような痛みもありました。
持ち主の特定の可能性のある文字の入ったものをいくつか拾い上げましたが、とても価値のあるものには見えません。
とはいえ、これが自分にできること。